非電源ゲームは相手を探すのが大変

 うら若き男子が週刊将棋を持っており、表紙が大きく破れていたのを見て「ああ、地下鉄の網棚にあったとかそういうのをもの珍しかったのでいただいてきたのかな」と判断し「拾ったんですか?」と声をかけてしまったことについて、海より深く反省しております。自分で買うとかありえないと思ってしまったんです! だ! だって! 将棋好きな人に全然リアルで会ったことがないから! しかも若い人とか本当に見たことなくて! そんな失礼な導入だったにも関わらず、銀星将棋の10級にも勝てない初心者はまず何からやれば良いのかという途方もない質問に対し親切に答えて下さいました。すみませんすみませんかなり死にたいです。あと札幌の地下鉄に網棚ないよ。


 遡れば15年前、何かの大会で郷田五段(当時)が札幌に来るというので、生の御姿を見に行った痛い思い出があるくらい昔から将棋がまともに指せるようになりたいと思い続けてきたのです。ここで疑問点がたくさん生まれたと思いますが(例1:15年あれば普通かなり強くなれるだろ 例2:15年前に棋士のおっかけっておまえいくつだよ)、先に進みます。


 事あるごとに初心者向けの教本に取り組んだり、ゲームソフトを買ったり、詰め将棋を解いてみたりするものの、一向に指せるようになる気配はありません。それどころか最近「囲碁のほうが上達早いかも…」と思ってくる始末。囲碁はコンピュータが弱いからそんな錯覚を起こすんですね。


 将棋を指す人が周りにまったく現れなかったのも一因だと思うのですね。対人戦といえばYahoo!将棋の初心者サロンでギッタギタにやられてもうこねぇよ! と傷心のうちにパソコンの電源を落としたことくらい。年配の将棋を指す人にすら会わない人生、将棋好きな若い人がいるとかもう想像の埒外だったんです! すみません言い訳です。


 まあアレだよな、女子高生で将棋指したい!って言って大会の会場に行ったりしてたのに、俺があれこれ教えてやろうとか下心を持たれることすらなかった自分のポテンシャルを嘆くべきですよね? おお、別の意味で死にたくなりました。そしていろんな意味で将棋指しの皆さんにごめんなさい。ハム将棋に帰ります。